【腎臓と貧血の気になる関係】

皆さんは腎臓が悪くなると貧血になることをご存じですか? 


腎臓は尿を作る器官としての役目だけでなく、赤血球を作るために必要なエリスロポエチンという物質を分泌しています。腎臓の働きが低下するとこのエリスロポエチンの分泌が減り、骨髄で赤血球を作る能力が低下します。こうして起こる貧血を「腎性貧血」といいます。(貧血には、腎性貧血のほか、出血や赤血球が壊れて起こる貧血、鉄分やビタミンB12が不足して起こる貧血、骨髄の働きが悪くなって起こる貧血などもあります。)

貧血になると全身の酸素不足が腎臓や心臓などに悪影響を及ぼし、それぞれの病気の発症や進行を招くおそれがあります。

下記の症状があると貧血かもしれません かかりつけ医に相談してみましょう。

●立ちくらみ  ●疲れやすい  ● 動悸・息切れ ●めまい  ●胸の違和感

また自覚症状がない場合も貧血は徐々に進行するため症状に気づかないこともあります。定期的な血液検査の赤血球やヘモグロビン値などで貧血の程度がわかりますので、慢性腎臓病の患者さんでは腎性貧血を早く見つけて適切な治療を受けることが大切です。


大阪府内科医会 お医者さんのブログ

かかりつけ医の集まりである内科医会から市民の皆様へ健康情報をお届けするサイトです