お酒とうまく付き合うコツ(第1回)ほどほどの酔いを楽しむ適量とは?
春がやってきました。桜や入学式、入社式など、お祝いの場でお酒を飲む機会も増えることでしょう。今回は「お酒」との上手な付き合い方についてお話しします。
まずは、お酒の「適量」についてです。ここでいう「適量」とは、肝機能に関する適量ではなく、「ほどほどの酔いを楽しめる程度」を意味します。
皆さんにとって「ほどほどの酔い」とは、どの程度でしょうか?「二日酔いにならない程度」?それとも「理性や記憶を失う寸前」でしょうか?
この「適量」の決め手になるのが「血中アルコール濃度」です。「ほろ酔い状態を保てる血中アルコール濃度は0.1%」とされています。これは体重60kgの人が30分以内に飲んだ場合、約3〜4時間体内にとどまる量を「1単位」として考えます。
アルコール1単位の目安
- ビール(5度):中ビン1本
- チューハイ(5度):1.5缶(約500ml)
- ワイン(14度):1/4〜1/3本
- 日本酒(15度):1合
- 焼酎(25度):0.6合
- ウィスキー(43度):シングル2杯
ほどほどの酔いを楽しむには、2単位までが推奨されています。例えば、ビール中ビン1本とワイン1/3本で合計2単位になります。これだけ飲めば、体内からアルコールが消えるまでに6〜7時間かかります。
これ以上飲むと、次のような症状が現れる可能性があります。
- 大声で話す
- 気が大きくなる
- 千鳥足になる
- 同じ話を繰り返す
- 吐く
また、体質や体調によってアルコールの分解能力は異なり、酔いの程度も変わるため注意が必要です。次回は、二日酔いの原因と対処法についてお話しします。
(藤田聖子)
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