はぁ　いい湯だなぁ〜　入浴時の工夫

前回は寒くなる冬に多い入浴事故につきましてお話ししました。では、どのような工夫をすればいいでしょうか？

以下の知恵と工夫で上手にお風呂に入りましょう！

① まず、部屋同士の温度差を少なくしましょう。脱衣所に暖房機を置いたり、浴室内では湯気を増やして室温を上げましょう。あらかじめ浴槽の蓋をあける、シャワーで床を温めてもいいかもしれません。

② 脱水に気をつけましょう。入浴前後にコップ１杯程度の水分を摂りましょう。

③ 熱いお湯で長湯しすぎないようにしましょう。40度ぐらいのぬるめのお湯で、10分程度の、心臓に負担の少ない半身浴が勧められています。

④ 手すりや浴槽のへりを使って、ゆっくり立ち上がるようにしましょう。急に湯船から立ち上がると血圧が低くなり、意識を失う原因になり大変危険です。

⑤ お酒や睡眠薬や安定剤を飲んでからの入浴や、食後1時間以内の入浴は入浴中に血圧が下がったり、意識低下につながるので避けましょう。体調がすぐれない日は無理に入浴しない勇気も大事です。

⑥ ご家族がおられる時間帯にお声かけをしてから入る、日中のあまり寒くない時間帯に入る等の工夫もいいかもしれません。

⑦ 入浴中の事故は、浴槽内での溺死が多いことを知っておきましょう。熱いシャワー浴にするのも一考です。

私たち、かかりつけ医は、皆様が安心して健康に過ごせるためのパートナーとして地域で活動しています。健康に関することも含めましてお気軽にご相談して頂けましたら幸いです。

（木村　新）