ALT 30 超えたら かかりつけ医にご相談

今年の年末は4年ぶりの忘年会で盛りあがっている方も多いのではないでしょうか?

お酒の飲み過ぎには充分ご注意を! 

ところで皆さん、あなたの肝臓は大丈夫ですか? 自分はお酒を飲まないから大丈夫、検査したけどこれくらいの数字なら大丈夫、太っていないから大丈夫、体も元気だしどこも痛く無いから大丈夫なんて思っていませんか?


今年6月に日本肝臓学会総会で「奈良宣言2023」が発表されました。これは血液検査の肝臓の数値ALTが30を超えたら要注意という早期発見をよびかける宣言です。ALTが30を超えると懸念されるのが「脂肪肝」です。これは肝臓の細胞内に脂肪蓄積が起こった状態です。この状態が続くと肝臓に炎症を起こすことがあり、細胞が壊れて繊維質となって硬くなり、結果肝硬変や肝がんにつながる恐れがあります。だから初期の段階で対処する必要があります。 健康診断や人間ドックの血液検査でALT30を超えたら、無視しないでかかりつけ医に相談しましょう。

(正木初美)

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

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