お薬の話 3

1)お薬を長く飲むと副作用が心配になります

 この質問もよくあります。薬には相性がありますので、全ての人に副作用が全く出ないということはありません。また副作用の出方は個人差が非常に大きいです。しかし現在世界中で、長い期間使われている薬は、有効性と安全性が証明されています。薬が承認され発売されるまでには、膨大な検査が行われます。そして発売された後でも、有効性と安全性の調査が必ず行われています。効果より副作用の方が大きい薬は世の中には存在しません。また特に起こりやすい副作用は、調査の結果あらかじめ、わかっているので、一般に注意や対策は行われています。飛行機や鉄道なども、100%安全とはいえませんが、確率的には安全性が高いので、日常利用している人が多いと思います。薬も同じように考えるといいでしょう。 

2)ーお薬とサプリメントとの違いはどんなところでしょうー 

 また、よく利用されているサプリメントは、錠剤など薬のような形をしていても薬ではなく食品に分類されます。サプリの有効性と安全性については厳格な臨床試験を実施する義務がないので、ほとんどの場合調べられていません。副作用がないのではなく、調べたことがないということに注意してください。有効性についても正確な調査はされていないので、あくまでも個人の感想ですと書かれていると思います。


 薬はあくまでも「道具」なので、「必要なときに必要なだけ」用いるのが原則です。そのため短い期間のむ薬と、長い期間のむ薬の違いをよく理解して、薬と上手につきあっていくことが大切です。


大阪府内科医会 お医者さんのブログ

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