すい臓がんの特徴と、早期発見の大切さ
すい臓がんは、すい臓の中を通る「膵管」から発生することが多く、全体の約90~95%を占めています。
すい臓は体の奥深くに位置し、周囲には重要な血管や神経が多く存在します。
そのため、すい臓がんは周囲に広がりやすく、転移もしやすいという特徴があります。
治療には、手術、化学療法(抗がん剤治療)、放射線療法などがありますが、早期発見が難しいため、標準的な治療だけでは完治が難しいケースも多いとされています。
近年では、遺伝子治療などの新しい治療法の研究・開発も進められています。
すい臓がんの5年生存率は、診断されたすべてのステージを平均すると、約8.5~10%と非常に低い数値です。
しかし一方で、腫瘍の大きさが3~10mm程度の超早期で発見された場合には、5年生存率が80%以上に上昇するとも言われています。
残念ながら、市区町村が行うがん検診には、すい臓がんの検査は含まれていません。
そのため、早期発見の機会を逃してしまいがちであり、自主的に検査を受ける意識が重要になります。
まずは生活習慣を整え、年に一度は消化器の画像検査(腹部超音波検査やCT検査など)を、健康診断や人間ドックの項目として意識的に選んでみてください。
特にリスク因子をお持ちの方は注意が必要です。
どのような検査を受ければよいか迷う場合は、お近くの消化器内科クリニックで相談してみることをおすすめします。
大阪では、大阪赤十字病院を中心に「大阪早期膵がんプロジェクト」という、すい臓がんの早期診断を目的とした地域医療連携の取り組みも行われています。
すい臓がんは確かに怖いがんですが、まずはその特徴を知り、意識しておくことが大切です。
これは、すい臓がんに限らず、他のがんについても同じことが言えるでしょう。
柳生 隆一郎 記
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