サプリメントの安全性と選び方

サプリメントはあくまで「食品」の一種であり、医薬品とは異なるため、誰もが自由に購入できます。しかし、その分、選び方には注意が必要です。サプリメントが安全であると思われがちですが、全てが万人に適しているわけではなく、過剰摂取や特定の成分との相性が合わない場合には健康を損なうリスクもあります。また製造工程で異物が混入するなどで紅麹を使ったサプリメントで大きな被害がでたことも記憶に新しいと思います。

特に、体調に影響を与えやすい「脂溶性ビタミン」(ビタミンA、D、E、K)は過剰摂取により体内に蓄積し、肝臓や腎臓に負担をかけることがあります。また、医薬品と併用する場合、サプリメントが薬の効果を阻害する可能性もあるため、既に治療を受けている方は医師に相談することが推奨されます。サプリメントを選ぶ際には、複数の成分がバランス良く配合された「マルチビタミン・ミネラル」や、抗酸化作用が確認されている成分が含まれているものを選ぶのが基本です。

例えば、次のようなサプリメントがアンチエイジングに役立ちます。

* ビタミンA、C、E: これらのビタミンは強力な抗酸化作用を持ち、細胞の老化を防ぐ効果が期待されます。

* コエンザイムQ10やレスベラトロール: エネルギー代謝を助け、細胞の酸化ダメージを軽減します。

* EPA、DHA(オメガ3脂肪酸): 心血管の健康をサポートし、炎症を抑える効果が報告されています。  (三木基子)


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