遺伝子検査の話2

遺伝子検査で大切なのは、あまり良くない遺伝子を持っていると分かった場合に絶望するのではなく、その対策を十分に行うことができると考えることです。BRCA1/2という遺伝子を持っていると乳がんや卵巣がんになる可能性が高くなることが知られていますが、アンジェリーナ・ジョリーがこの癌遺伝子を持っていたことから、乳がんが発症する前に切除手術を受けたことは有名ですね。これはとても極端な例ですが、遺伝子検査の結果をどのように活用するかは大きな問題です。かかりつけの医師と相談するのも良いでしょう。 


また近年、長生きに関わる長寿遺伝子もわかってきました。 私たちは一人一人、体内に数えきれない遺伝子(約23,000個)を有しています。癌や動脈硬化などの病気はそれぞれの遺伝子が食事や喫煙などの環境因子によって変異したりして活性化した結果、病気を発症すると考えられています。 その一方で長寿遺伝子と呼ばれる遺伝子は活性化すると、傷ついたDNAを修復して元気な正常の細胞に蘇るよう促します。この長寿遺伝子はよい生活習慣で活性化できることが分かってきました。ではどうしたら活性化できるのでしょうか。 

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

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