片頭痛のお話

COVID-19 感染や長引く戦争、物価の上昇など頭が痛くなることが多い昨今です。

残暑が厳しく、台風も多い季節ですね。天気の急な変動による気圧の変化や、光のまぶしさは片頭痛が引き起こされやすい状態になるとされています。またストレスや緊張から解放された時にもおこりやすくなります。片頭痛は日本では約10人に1人いると言われています。片頭痛という名前は知っておられる方も多いと思います。どんな頭痛なのでしょうか?

頭の片側が痛むのが片頭痛と思われがちで片方だけが痛むことが多いのですが、両側が痛むことも4割程あります。4~72時間程持続します。「ズキンズキン」という痛みが特徴的ですが、拍動性でないこともあります。歩いたり、階段の昇降、おじぎをしたり動きで痛みが増すため、日常生活に支障がでることが多くなります。光や音、においをわずらわしく感じ、吐き気や嘔吐を伴う傾向があります。頭痛の前に閃輝暗点といわれる目の前にぎざぎざした光が見えることもあります。女性に多く月経に関連しておこりやすいことも知られています。

次回は片頭痛の治療についてお話しましょう

(井上正純)

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

かかりつけ医の集まりである内科医会から市民の皆様へ健康情報をお届けするサイトです