体の内からアンチエイジングを!

今回はアンチエイジングのお話をしましょう。  人生百歳時代と言われるほど日本人は長寿になりました。 これはとても喜ばしいことですが、自立して生活できる年齢(健康寿命)は、現実の寿命より約10年短いのが現状です。この20年で登場したアンチエイジング医療は、この健康寿命を延ばすことを目標の一つとしています。 そのためには動脈硬化の予防と治療、免疫力アップ、筋肉の強化(運動)などが大切です。

 アンチエイジングというと、ともすればサプリメントや高価な点滴等が頭に浮かぶかもしれませんが、そうではありません。 平凡ですが高血圧症、糖尿病、脂質異常症、慢性腎臓病、脂肪肝、脳血管障害や虚血性心疾患などいわゆる生活習慣の管理が最も大切です。 自分自身でできることとして、塩分制限(日本人は世界的にも塩を取り過ぎる民族です)や禁煙、節酒、運動習慣などに心がけてください。 管理目標はそれぞれ個人の病態によって違いますのでかかりつけ医に相談しましょう。


近い将来には、再生医療や遺伝子診断、遺伝子治療などがもっと身近になると思います。さらなるアンチエイジングが可能となるのではと期待しています。 (三木基子) 

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

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