良い睡眠の妨げの裏にあるものとは?
良質な睡眠の妨げとなる要因について
よく眠られないという裏には病気が隠れていることがあります。 今回はこれらについてお話しましょう。
最近、良く耳にする病気に睡眠時無呼吸症候群があります。ご存じですか? 日中の過度の眠気、いびきが大きい方は要注意です。高血圧や糖尿病など生活習慣病の原因となり、心筋梗塞や脳卒中、さらに血管性認知症発症のリスクも大です。治療は肥満の解消と就寝時のCPAP(シーパップ)という鼻マスクを装着します。
レストレスレッグス症候群(RLS)という病気もあります。 いわゆる、「むずむず足症候群」です。 これは入眠前に下肢がむずむずして入眠しにくい現象です。鉄分摂取不足が一因と言われていますが、多くは原因不明です。
さらにレム睡眠時行動異常(RBD)という病気もあります。 夢をみている(レム睡眠)時に実際に人と話しているかのようにしゃべったり、動作を行います。隣で眠るパートナーに手足が当たり怪我をしたり、させたりすることもあります。
RLSやRBD症状の人の中には、将来、パーキンソン病やレビー小体型認知症を発症する方もあり、それらとの関連性が考えられています。 もしこのような症状に心当たりのある方は、一度、医療機関を受診することをお勧めいたします。
(川端 徹記)
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