睡眠のお掃除効果と認知症予防
皆さま、心地良く眠れていますか? 睡眠は入眠直後の深い眠り(ノンレム睡眠)と浅く夢をみている睡眠(レム睡眠)が交互に約90分周期で繰り返しながら朝の覚醒を迎えます。
睡眠が認知症の発症に深く関係していることが最近注目されています。アミロイドベータ(Aβ)蛋白という脳の老廃物(ゴミ)が、認知症の発症の20年以上も前から脳内にたまり出し、長い時間をかけて神経細胞を破壊することがアルツハイマー型認知症の原因と考えられています。
このAβを含む脳の活動で生じたゴミは、ノンレム睡眠時に神経細胞間の隙間を流れる水(脳脊髄液)によって清掃されているのです。最長寿国、日本人の平均睡眠時間は7時間22分(2021年OECD 調査)と世界で最も短いと言われています。認知症の発症予防のために十分かつ良質な睡眠を心がけましょう。
(川端 徹)
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