そろそろ熱中症に備えた体づくりをしましょう その2

今回は暑さに備えた体づくりを紹介します。

 

暑い日が続くと、体がしだいに暑さに慣れて、暑さに強くなることが知られています。これを暑熱順化といいます。暑熱順化は「やや暑い環境」において「ややきつい」と感じる強度で、毎日30分程度の運動(ウォーキング等)を継続することで獲得できます。運動開始数日後から起こり、2週間程度で完成するといわれています。また、3 ~ 4週間経つと、汗に無駄な塩分が出なくなるとのことです。そのため、日頃からウォーキング等で汗をかく習慣を身につけて暑熱順化していれば、夏の暑さにも対抗しやすくなり、熱中症にもかかりにくくなります。あと、大事なことですが、屋外ではマスク着用により、熱中症のリスクが高まりますので、約2メートル以内で会話する時以外はマスクは外しましょう(屋内では約2メートル以上で会話をほとんどしない場合は不要です)。

 

じっとしていれば、汗をかかないような今の季節からでも、少し早足でウォーキングし、汗をかく機会を増やしていれば、夏の暑さに負けない体をより早く準備できることになります。しかも生活習慣病の予防効果も期待でき、一石二鳥です。

もちろん、風邪で体調が悪い、下痢で脱水気味や二日酔い、睡眠不足での運動は逆に熱中症になりやすいので体調が回復してからにしましょう。また、心臓が悪い等、持病がありましたら、先ずはお近くのかかりつけ医にご相談してください。

今のうちから少しずつ体を慣らしていきましょう!

では、今日もいい1日に!

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

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