熱中症の予防と対策2

#水分補給

 「先生、スポーツドリンクが良いと聞いたので、私、スポーツドリンクを毎日2リットル飲んでるから大丈夫です!」 「部屋にいてるから汗もかかないし、おしっこの量も少ないので、お水はそんなには飲んで無いです」 などなど、まだまだ、間違った水分補給をされている方がいらっしゃいます。 


・一度に沢山飲むのでは無く、こまめに摂るということが理想です。 

・スポーツドリンクは、ミネラルや糖分が含まれており、運動時などエネルギーや塩分そして水分が速やかに吸収されて良いのですが、熱中症予防にと毎日これを大量に飲んでいると糖尿病や高血圧症になる危険性もあります。 できればお水を中心に、時と場合によってスポーツドリンクを飲むようにしてください。 糖尿病や肥満症の方は特に注意しましょう。 

・塩分の補給も大切ですので、梅干しなどいつもよりすこし塩分の多い物をとりましょう。 

・部屋にいても、汗をかかなくても水分が呼吸や体表面から出ています。尿の量が少ないのは体に水分が不足しているサインとも思われます。たくさんのお水を飲むようにしてください。

#冷やす 

体温が上がってきたら冷やすことが大切です。 

・エアコンをつける「エアコンを27℃ぐらいに設定しているから大丈夫」と言われる患者様が多くいらっしゃいます。 設定温度も大切ですが、室内の温度が何度かが何より大切です。できればお部屋に温度計を置いてこまめにチェックするようにするといいでしょう。 高齢者の方は体感温度がにぶることがよくあります。その意味でも温度計を置くことが大切ですね。

 ・外出時、暑すぎると感じた時は、お水で手を洗う、冷たいペットボトルを握る、保冷剤をハンカチで包んで握るなども良いでしょう。手の平や足の裏にはAVA血管という動脈と静脈の連絡路がありここを冷やしてあげるのも体温の上昇を和らげます。

 ・それでも良くならずに、身体が熱い時は保冷剤などで、頚部(くび)、腋窩(わき)、鼠径部(太ももの付け根)、膝の裏などの太い動脈が通るところを冷やすのが良いですね。 

#日差しを避けよう

 日傘、帽子、日よけ手袋などを利用して できるだけ日陰を選んで歩いたり、活動するようにしましょう 

 #日頃から健康管理に気をつけましょう 

適切な食事(ビタミンやタンパク質をしっかり)、十分な睡眠をとるようにしましょう これから夏本番! 

予防と対策をきちんと行って楽しい夏を過ごしましょう。 

大阪府内科医会 お医者さんのブログ

かかりつけ医の集まりである内科医会から市民の皆様へ健康情報をお届けするサイトです